シニアの方がハイキングに行ったときの知識です。

1. 登山靴・トレッキングシューズ

キャラバン / GK-58 Caravan(キャラバン) GK-58

昔、ナイロン製で青の登山靴。日本のパイオニア的存在のキャラバン。 日本人の歩き方を考えてソールを設計。

登山靴・トレッキングシューズとは登山やハイキングなどの足場の悪い道でも歩きやすく疲れにくい、専門の靴のことを指 します。またその様な道でも怪我をしにくい様作られており、一般的にゴアテックスなどの水に強い素材が使われています。登山をするにあたって一番最初に用 意したい重要な登山用品の1つですが、道が整った遊歩道のハイキングではスニーカーでも大丈夫な場合もあります。状況に応じて用意しましょう。

登山靴・トレッキングシューズは登山をする内容に応じて選ぶ靴が変わり、また履き心地も1つ1つ異なりますので、購入の際にはシニアのベテランの方や専門店で店員さんに相談ながら選びましょう。

 

2. ザック・バックパック

カリマー / リッジ40(TYPE2 レギュラー カリマー・リッジ40(TYPE2)

背負った時の安定感と使い心地の良さで定評がある。

ザックとはリュックサックの事です。バックパックとも言います。登山専用のザックは頑丈で背負いやすく、長時間背負っても疲れにくいよう作られています。日帰りで使う小さなものから、山を数日間歩くための超巨大なザックまであります。

行く場所によりザックを2つほど持っていると便利です。

またS・M・Lと、身長にあわせてサイズが選べるザックや、女性用のザック、子供用のザックなども販売されています。 ザックも登山靴と同様に選ぶのが難しいので、購入の際にはショップの店員さんに相談し、店内であれこれ背負ってみてフィット感を確認する事をおすすめしま す。

ザックは登山専用の物を用意したいところですが、 荷物の少ない日帰りの数時間の登山なら、普段使いのザックを利用しても大丈夫でしょう。

 

3. ザックカバー

モンベル / ジャストフィットパックカバー40L mont-bell(モンベル) ジャストフィットパックカバー 40

サイズも豊富でフィット感が高いモンベルのザックカバー

ザックカバーとは、ザック内の衣服など濡れてはいけないものを雨から守るための、ザックの上からスッポリと被せるカ バーのことを言います。様々な大きさのザックに対応できるよう、数種類のザックカバーが販売されています。ザックカバーが用意できない場合はゴミ袋等で代 用する事もできますが、風が強い場所では飛ばされてしまうので注意が必要です。

ここの所、雨等に遭う確率が多いですね。

 

4. ストック(トレッキングポール)シニアには必要です。

モンベル / アルパインポールアンチショック モンベル アルパインポール アンチショック

アンチショック機能付き。1本でも購入できリーズナブルな価格。人気商品。

ストック(トレッキングポール)とは杖の事で、歩行のバランスを保ち、足腰への負担を軽減させる役割を持っています。特にシニアが斜面を歩行する際にバランスがとりやすくなり、転倒を防止するのにも有効な登山用品です。

ストックは1本のタイプと2本のタイプがありますが、2本のタイプは1本のものよりバランスがとりやすくなり、より脚力を補うことができます。膝や脚力に不安がある人は、万が一に備え持っていても良いでしょう。

ストックの種類にも様々あり、カーボン素材の超軽量のもの、地面からの衝撃を軽減するもの、カメラの一脚として使用で きるものなどもあります。コンパクトに縮めることができるので、必要のない時にはザックにかけたりしまっておくことができます。もちろん必ず必要な登山用 品ではないので、必要に応じて用意しましょう。

 

5. 水筒・ドリンクボトル 日帰りの場合ペットボトルでも可

プラティパス 1L プラティパス・プラティパス 2

パックタイプのものは軽く、収納にも便利。

プラティパス 1L ナルゲン[NALGENE]【グローボトル】

暗闇でぼんやり光るので夜中に水を飲みたい時やテントの出入り口において足元を照らすなどに役立つ。他に380と500mlが。人体に悪影響を与えると言われるBPAを排除した安心素材。

登山に水筒は欠かせませんが、もちろんペットボトルで代用してもかまいません。用意する水の量は状況により異なりますが、ハイキングや日帰り登山では500mℓ~1ℓの水を、山小屋に泊まる登山やテント泊の登山の合は最低でも1ℓ以上の水があると安心です。

水筒はボトルタイプのものが主流ですが、パックタイプのものもおすすめです。軽くて容量も入り、形を変形させてザック に納めることができるので便利です。私の場合は、テント泊の場合を考えて2Lのプラティパスをザックの本体に、350mlのペットボトルなどをザックの雨 蓋に入れています。2L満タンに入れて背負うことは少ないですが、少なく入れても重量・スペース共にロスが無いのが良いところです。テント場で水を汲みに 行く場合も2Lあると何度も汲まなくてよいので便利です。
また、寒い時期や少人数登山で暖かいものを飲むためには、ガスを持って行くよりもサーモスの併用も時間と装備削減に効果的です。

 

6. ヘッドランプ

ブラックダイヤモンド / ストーム Black Diamond/ブラックダイヤモンド ストーム マットブラック

深さ1mの淡水に30分没しても壊れない防水性は雨天時にうれしい。遠距離・中距離・ナイトビジョンを搭載。 シングルパワーLEDで200時間という電池寿命もうれしい高機能モデル。

ティカ2コア / ペツル PETZL(ペツル) ティカ2 コア

USB経由でバッテリーに充電できる環境に優しいヘッドランプ

ヘッドランプとは頭につけるライトのことです。頭につけるライトは歩行中にも手が空くので安全です。日帰りの登山には ヘッドランプは必要ないと思われるかも知れませんが、下山が予定より遅くなると辺りが真っ暗になってしまうこともあります。ですので日帰り登山でも、万が 一の事を考えて必ず用意したい登山用品の1つです。山小屋に泊まる登山でも、夜トイレに行くときなどに使用するので必要です。ヘッドランプが用意できない 場合は小型のペンライトなどを持っていくと良いでしょう。

7. コンパス

シルバ / シルバコンパス No.3R SILVA(シルバ) シルバコンパスNo.3R

登山やハイキングで定番のシルバコンパス。

コンパスには自分のいる現在位置を確認する、向かう方向を確認するなどの使い方がありますが、それらの使い方を知らな くてもいざと言う時に方位を知ることができるので役立ちます。また景色の中に見える山の名前を確かめることもできる楽しい道具の一つでもあります。小型で 精密なオリエンテーリング用のコンパスがおすすめですが、どんなタイプのものでも良いので1つもっているのが良いでしょう。

 

8. 地形図・登山用地図

山と高原地図「奥多摩」 

地形図とは国土地理院が発行している地図の事を言い、地形の把握がしやすいので地形図が読める力があれば有効に使うこ とができます。しかしコースタイムの記載もなく、またポイントの名前も載っていないので初心者の方の利用には不向きです。ですので初心者の方に向いている のが「山と高原地図」のような登山用地図です。「山と高原地図」にはコースタイム、水場の情報、みどころ、危険箇所、山などの名称などが記載されており、 等高線も色分けされているので山の形状が理解しやすいよう工夫されています。この地図1つあれば登山コースのイメージが大体掴み取れるでしょう。

なお登山の種類によっては、ガイドブックに記載されている地図などでも十分な場合のもありますが、通るコース以外の情報はなく、また山全体のイメージをつかみにくいのであまりおすすめはできません。

 

9. 腕時計

スント / ベクター SUUNTO / スント 腕時計 Core (コア) オールブラック

高度計、気圧計、温度計、デジタルコンパス搭載の高機能モデル。

時間を確認するために腕時計をつけて登山をしましょう。雨に濡れる可能性もあるので防水のものが望ましいです。アウトドア用の腕時計には、現在の標高や気圧、気温、方位などが測れる高機能なモデルもあります。

 

10. 折り畳み傘

モンベル / U.L. トレッキングアンブレラ モンベル U.L.トレッキングアンブレラ

165gの超軽量折り畳み傘。タウンにも◎

荷物に余裕があるときは折り畳み傘を持っていくと、蒸し暑い雨降り時にレインウェアを着ずに済ますこともできます。で すが稜線を歩いている時や風が強い日に傘は使いづらいので必ずレインウェアは必要です。遊歩道や林道などを歩くときに利用するのが良いでしょう。アウトド ア用の軽量の傘もいくつか販売されています。

 

11. 軽アイゼン
モンベル / U.L. トレッキングアンブレラ モンベル チェーンスパイク

冬の低山や夏の雪渓歩行に最適な軽アイゼン。着脱も簡単。

本格的な雪山登山には向きませんが、雪渓歩きの際や低山の積雪などに備えて用意するのが軽アイゼンです。通常軽アイゼ ンは4~6本爪のものを言い、冬山で使う本格的なアイゼンより爪の数が少なくなっています。軽アイゼンにはスパイク式やチェーン式など様々なタイプがあり 使用目的に応じて選ぶことができます。

 

12. 山行(登山)計画書

山行計画書のイメージ

山行計画書とは、登山者が万が一事故にあってしまった場合、第三者が確実に登山者の足どりを追えるよう、登山コースやメンバーなどが記入された計画書のこ とです。 この山行計画書を記入し所轄する警察署に提出することになっていますが、それ以外にも一緒に登山をするメンバーで共有したり、また家族にも渡して安心して もらいましょう。

 

13. 携帯電話(GPS)

DIY GPSの画面

 

緊急の連絡用としてだけではなく、携帯がスマートフォンであればGPS代わりにもなります。携帯の電波が入らない山中 でもGPSを利用すれば自分の現在地を知ることができるのです。この様にスマートフォンは非常に便利なのですが、充電の問題やまた壊れる事も大いに考えら れるので、必ず地図とコンパスは持っていく様にしましょう。上の画像はiPhone用アプリ「DIY GPS」の画像です。

 

14. マルチツール

レザーマンのジュース S2 レザーマン ジュース S2

持っていると便利なのがマルチツール。スプーンが付いているものや缶切りが付いているものなど様々あるので、自分の必 要なツールが揃っているものが選べます。写真はレザーマンのジュースS2と言うモデルで、ナイフはもちろんメインはプライヤー。そしてハサミも付いている マルチツールです。

 

15. レスキュー(エマージェンシー)シート

モンベルのエマージェンシーシート mont-bell(モンベル) エマージェンシーシート

レスキューシートとは遭難時などに体に巻きつけて使う超薄手のシートで、体の熱を逃さず体力の消耗を少なくします。そ れ以外には具合が悪くなった人やけが人の保護にも使用します。価格も高くなく、そして重量もありませんので、万が一に備え1人1つ持っておく事をおすすめ します。

16. 登山用品その他の解説

筆記用具

登山の開始時間、コースタイムを記録しながら登山をすれば自分の進むペースがわかるようになります。ザックの取りやすい位置にしまっておくと便利です。

ライター

料理を作らない人やタバコを吸わない人も、非常用に100円ライターを1つ持って行きましょう。電子点火式より、着火石点火式のほうが高山では点火しやすい場合があります。

タオル・バンダナ

タオルやバンダナなどの布は、汗拭き以外にもけが人が出た時の応急処置にも使えます。

ロールペーパー

ポケットティッシュは使いやすいのですが、量が少ないのでロールペーパーの方が便利です。ただし新品まるのままは必要ないので、必要な分だけ持って行きましょう。芯を抜いてつぶしたら、水に濡れないようジップロックなどに入れていくと良いでしょう。

救急セット

絆創膏、テーピングテープ、消毒液、頭痛薬、下痢止め、鎮痛剤、解熱剤など、グループに1つ用意しましょう。テーピングテープは靴擦れにも使えます。

行動食(おやつ)

登山中のカロリー補給に行動食をもっていきましょう。雨やチョコレート、クッキーやナッツなど。小包装されているものが便利です。

非常食

万が一のために非常食も用意しておきましょう。行動食と同じようなものでかまいませんが、日持ちが良くかさ張らないも のがベストです。カロリーメイトやスニッカーズはコンビにでも購入しやすいのでおすすめです。濡れないようジップロックやビニール袋に入れて携帯しましょ う。

健康保険証のコピ-

万一の時のために健康保険証のコピーを携帯しましょう。

ビニール袋

ゴミ袋用に小さいものを、他に45Lのゴミ袋を一枚入れておくと、雨除けや濡れたザックを置いたりする場合などに役に 立ちます。夜使う可能性のあるヘッドライトやティッシュなどをまとめたい場合はガサガサと音がしない袋を使うとよいでしょう。荷物の防水用と整理には、穴 のあいてしまうビニール袋使用ではなく耐久性のある防水バック(ドライバッグ)を購入してしまうのもおすすめです。